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元麻雀プロが、パチ&スロで生計を立て、投資で富裕層を目指すブログ…

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賭博黙示録ZERO 東北ボランティア編③

あらすじ
東北ボランティア編①
東北ボランティア編②

今宵もようこそMAXBETへ。
わたくし、ZEROが案内致しましょう。

それでは開幕です。






ハイエースから降りた途端、目をしかめる。

着いた場所は、乾いた粉塵が車と風によって舞き散っており、民家が密集してる場所だった。

ゴミやガレキが至る所にまとめて置いてあり、匂いもキツイ。
マスクやゴーグル無しでは外も歩けない。

震災から一か月以上経ってるのにも関わらず、なお、こんな惨状とは。
営業してる店はもちろん無い。


あの日、どれほどの津波が襲ってきたんだろうか。
現地を間近で見ると、胸が締め付けられる。



タコさん「こんにちはー!ボランティアセンターから来ました!」


しばらくして依頼主と思われるお婆さんが顔を出す。

「こんにちはー!」
「こんにちはー!」
「こんにちはー!」

タコさんに続き、必要以上に元気な声と、精一杯の笑顔で挨拶をする三人。

それを見たお婆さんは、深々と頭を垂れる。


家の中の家具という家具。
それこそ畳から便器、冷蔵庫から仏壇までを、80mほど行った所にあるゴミ捨て場に運んでほしいとの事。

「わかりました!何でもやりますので気が付いたら何でも言ってください!」

荷物は庭先にまとめてあったので、それを4人でひたすら運ぶ。

2014y02m10d_223855362.jpg
(画像はイメージです)


4月とはいえ、煌々と照り付ける太陽。
ほとばしる、汗。
むせかえるような、匂い。

ゆさぶられる…

心。



僕たち四人は、作業を行いながら、わけもなく溢れそうになる涙を堪えるのに必死だった。



家具は全て泥水をかぶっていた。

基本的に臭い。
その上、運んでる最中に漏れて、着てるツナギにかかる事が多々あった。

しかしそんな事、誰も文句は言わない。
あっという間に買ったばかりのツナギは泥だらけになった。

そんな風にして荷物と格闘しながら往復してる最中、ふとずっと廊下に正座して頭を下げてたお婆さんをみると、泣いていた。。

何も声かけれずに、見て見ぬフリして荷物をまとめてると、か細い声で
「ありがとう…ありがとう」
と話しかけてきた。

ZERO「あ、いえ。今日は暖かいですね!」

なんとも間抜けな返事をしたもんだが、そんなZEROにお婆さんは話を続けた。

1人で一生懸命働いて、昭和57年にこの家を建てたが、あの日が全てを奪っていった事。
あの日から3日後、2階から船で救助された事。


何て答えていいか、これほど困った事はない。

命があっただけでも…?
大変でしたね…?

どちらにしろ、軽い。


というか、お婆さんも自分に返事は求めてないだろう。

黙って聞いてあげる事しかできなかった。

俺らが何気なく捨ててる家具一つ一つに、思い出がたくさん詰まっているのだろう。


このお婆さんだけでなく、この民家を行き交う人々のマスクから覗く目は、どことなく重い影を感じる。



昼休憩になり、お婆さんが4人にから揚げ弁当を配ってくれた。
他者を気遣う余裕なんて無い筈なのに。。

そのから揚げをほおばりながら、お婆さんから聞いた話をメンバーに話す。

「この弁当で十分すね。午後からも頑張りましょう。」
ノッポが言う。


その声に呼応するかのように、午後からの作業ははかどった。

荷物はほとんど運び終え、残すは畳だけとなった。

これがラスボスだった。
乾いた畳なら、2人で十分持てる。

が、十分に泥水を含んだ畳は4人でもギリギリなくらい、重い。
台車を使ってみたが、タイヤが壊れた。


仕方なく4人で運ぶ。
数歩進み、休憩し、一枚運ぶ頃には時間も体力もかなり奪われた。

7枚運んだところで、4人はぐったり。
残りは30枚以上あり、途方に暮れていた。

「どうする?」
「無理ですね…」

一番体力のないボンが弱音を吐く。

「ここまできて時間前にこれは無理です、とは言えんだろ。やりきろうぜ」
逆に力のあるノッポはパワープレイ推奨だ。


ZEROも情けないながら、握力と腕に、ほとんど力の入らない状態で、ペットボトルの蓋を開けるのにも難儀する体たらくだった。


畳を前に立ち尽くす4人。

暑いのでヘルメットとゴーグルは外した。
防塵マスクにゴム手袋、ツナギに長靴。


そんな格好だから、汗は吹き出る。

首に巻いてるタオルでその汗を拭ってると、ふと閃いた。


「あのハイエース使えないかな」


「レンタカーだぜ?俺らの荷物も散乱してる。」

「荷物は降ろせばいいし、汚れは後でみんなで洗えばいいやん」


しばしの沈黙。

「やってみるだけやってみるか」



狭い路地を、誘導しながらバックでハイエースを入れる。

大量の荷物は家の前に一時置かせてもらって、畳を4人で積み入れた。

無理せず5枚ずつ。

車内は泥土による腐敗臭が充満したが、仕事の効率は格段に上がった。

車の誘導→積み入れ→誘導→積み下ろし

この作業を繰り返し、畳は全て片づけた。
そして無事、依頼主のお婆さんから終了確認の声を頂いた。


終わった…

疲労感と比例するような充実感に包まれていた。
後は大学に帰って寝るだけだ。

その帰りの道すがら、とある光景をみかける。


続き⇒ 東北ボランティア編④
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ZERO

Author:ZERO
麻雀⇒天鳳十段復帰しました!(2017/4/10)
投資⇒割安成長株を長期保有
スロパチ⇒引退
競馬⇒回収率100%を目指して奮闘中
為替⇒季節要因に合わせてスイング


ご意見・ご要望・ラブレターなどがあれば
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