2014.01/19 [Sun]
賭博黙示録ZERO スロット編③
あらすじ
スロット編①
スロット編②
晩年、加熱期になったクランコは台を取るのも苦労するようになった。
最終的には、東京の新宿まで行って→グリンピースという店で抽選を受けて→設定1を半日打たせてもらうwというとこまでヒートアップした。
それでは第三話の始まりです。
この世の終わりのような絶望感に襲われた。
クランキーコンドルが外されてたのだ。
旅から帰ってからもホームのクランコを打ち続け、安定した収支を得ていた。
怖いものはなかった。
通い続けるうちに常連とも仲良くなり、札台を取るために朝早くから一緒に並んだり、閉店後に焼肉行ったりしてた。
今までではあり得なかったくらいの貯金ペース。
新車のローンも組んだ。
そのローンがはじまった矢先の事だった。。
今となってはメイン機種が外される事など日常茶飯事。
もちろんいい気持ちはしないが、そういうものだと割り切ってるし、そろそろやばいって心の準備はできてる。
だが駆け出しスロッターのZEROはこの安定して勝てるという状況が永遠に続くと信じてたのだ。
(スーパーニクスというマイナー台に変わってた)
自暴自棄になり、リズムボーイズ(大東音響)という裏モノを打ち出したところで、
「ZERO、行こう。」
と、Sに肩を叩かれ、他の店回りに駆り出された。
最初にこのようにスロットを教えてくれる人が本物のプロで、ZEROは本当に良かったと思う。
もし、ZEROの最初のスロットが今で、+300ドーン!とかだったら、もう養分街道まっしぐらだったかもしれない。
そうして店の幅を広げてる時にウルトラマン倶楽部(サミー)が登場する。

小役狙い、リプレイハズシはもちろん、目押し技術が問われるチャンスタイム(CT)を搭載していた。
ボーナスは赤7と青7に1/2で振り分けられ、赤7でCT突入。
CT中はリプレイやBIGが成立してない限り、リールがビタ止まるのが特徴。
そして終了条件が
・純増201枚以上獲得
・99ゲーム消化
・BIG成立
だった。
これにて最善な打ち方は、左に7枚チェリーを角に狙い(角に停止すると14枚)なるべくはやく200枚付近まで持ってく。
後は99ゲーム間、200枚を超えないように調整してBIGの抽選をなるべく長く受ける。
99ゲーム目に取り切る。
というものだ。
今考えてみても敷居が高いと思う。
調整しようと思っても不意に5枚役や15枚役が揃ったりする。
そもそも7枚チェリーを枠内に止めるのでさえ、一般のお客さんには難易度が高かった。
そこでガイドかマガジンか忘れたが、非常に印象に残ってる記事がある。
「目押しができなくてもマシンガン打法でマンクラは勝てる!」
という記事だ。
その手順が笑える。
まずCTに入ったら、店員さんを呼ぶなり隣の人に頼むなりして、一回7枚チェリーを狙ってもらう。
次の回転、レバー音と同時にマシンガンのようにボタンを連打!
結構な確率で7枚チェリーが止まるよ!
というものだった。
これが笑い話でなくて巻頭カラーで紹介されてたし、実際やってる人もいた。
と、まぁこれだけでも話題性があった当機だが、パチスロ界に一大センセーショナルを巻き起こしたのは、他でもない、設定6のポテンシャルだった。
設定1のBIG確率が1/256、設定5で1/210なんだが、設定6は1/143と破格の数字だった。
ペイアウトは軽く120%を超え、
エクストラ設定
万枚
このような言葉を生んだのもウルトラマン倶楽部が最初だった。
これが話題となり、世間にも受け入れられ、スロット界は爆裂ブームに突入する。
ビーマックス(アルゼ)・アステカ(エレコ)・大花火(アルゼ)
その頃、ちょうど7枚交換縛りも解禁となり、5.5枚や等価のホールも増えた。
スロッターはエクストラの設定6を求め、熱狂した。
店もそんな欲求を受け、様々なイベントを施していた。
代表的なのはクレオフイベントだ。
一回目のビッグでクレジットが落ちると高設定なり設定6が確定するというものだった。
(最初の頃は信頼度も高かった)
他にも誕生日に設定6が打てたり、スタンプを集めて設定6が打てたり、特定の時間からBIG早掛けで設定6に打ちかえてくれたり、と、様々なイベントがあった。
ZEROも熱狂していたかというと、違った。
こんなのスロットじゃない…
なんか変な拘りがあったのか、設定を見抜く楽しみを奪われて各種特別イベントに対しては冷めていた。
朝イチ、各々が信じる台に座り、周りの状況をみながら一喜一憂し、知識と勘と粘りで勝利を得る。
これがZEROの思うスロットだった。
甘い…
甘すぎる…
今思うとSo sweet!
ゆうてもそれなりにイベントには参加していたが、もっと貪欲に、効率的に店を回る方法はいくらでもあった。
損得勘定抜きに、ひたすら麻雀にのめりこんでいた時と同じで、ひらすらスロットが好きだったんだな。
お金の感覚は狂ってたし、たくさん勝ってるのに浪費が激しく、ちっとも貯金は貯まらなかった。
続く。
続き⇒ スロット編④
スロット編①
スロット編②
晩年、加熱期になったクランコは台を取るのも苦労するようになった。
最終的には、東京の新宿まで行って→グリンピースという店で抽選を受けて→設定1を半日打たせてもらうwというとこまでヒートアップした。
それでは第三話の始まりです。
この世の終わりのような絶望感に襲われた。
クランキーコンドルが外されてたのだ。
旅から帰ってからもホームのクランコを打ち続け、安定した収支を得ていた。
怖いものはなかった。
通い続けるうちに常連とも仲良くなり、札台を取るために朝早くから一緒に並んだり、閉店後に焼肉行ったりしてた。
今までではあり得なかったくらいの貯金ペース。
新車のローンも組んだ。
そのローンがはじまった矢先の事だった。。
今となってはメイン機種が外される事など日常茶飯事。
もちろんいい気持ちはしないが、そういうものだと割り切ってるし、そろそろやばいって心の準備はできてる。
だが駆け出しスロッターのZEROはこの安定して勝てるという状況が永遠に続くと信じてたのだ。
(スーパーニクスというマイナー台に変わってた)
自暴自棄になり、リズムボーイズ(大東音響)という裏モノを打ち出したところで、
「ZERO、行こう。」
と、Sに肩を叩かれ、他の店回りに駆り出された。
最初にこのようにスロットを教えてくれる人が本物のプロで、ZEROは本当に良かったと思う。
もし、ZEROの最初のスロットが今で、+300ドーン!とかだったら、もう養分街道まっしぐらだったかもしれない。
そうして店の幅を広げてる時にウルトラマン倶楽部(サミー)が登場する。

小役狙い、リプレイハズシはもちろん、目押し技術が問われるチャンスタイム(CT)を搭載していた。
ボーナスは赤7と青7に1/2で振り分けられ、赤7でCT突入。
CT中はリプレイやBIGが成立してない限り、リールがビタ止まるのが特徴。
そして終了条件が
・純増201枚以上獲得
・99ゲーム消化
・BIG成立
だった。
これにて最善な打ち方は、左に7枚チェリーを角に狙い(角に停止すると14枚)なるべくはやく200枚付近まで持ってく。
後は99ゲーム間、200枚を超えないように調整してBIGの抽選をなるべく長く受ける。
99ゲーム目に取り切る。
というものだ。
今考えてみても敷居が高いと思う。
調整しようと思っても不意に5枚役や15枚役が揃ったりする。
そもそも7枚チェリーを枠内に止めるのでさえ、一般のお客さんには難易度が高かった。
そこでガイドかマガジンか忘れたが、非常に印象に残ってる記事がある。
「目押しができなくてもマシンガン打法でマンクラは勝てる!」
という記事だ。
その手順が笑える。
まずCTに入ったら、店員さんを呼ぶなり隣の人に頼むなりして、一回7枚チェリーを狙ってもらう。
次の回転、レバー音と同時にマシンガンのようにボタンを連打!
結構な確率で7枚チェリーが止まるよ!
というものだった。
これが笑い話でなくて巻頭カラーで紹介されてたし、実際やってる人もいた。
と、まぁこれだけでも話題性があった当機だが、パチスロ界に一大センセーショナルを巻き起こしたのは、他でもない、設定6のポテンシャルだった。
設定1のBIG確率が1/256、設定5で1/210なんだが、設定6は1/143と破格の数字だった。
ペイアウトは軽く120%を超え、
エクストラ設定
万枚
このような言葉を生んだのもウルトラマン倶楽部が最初だった。
これが話題となり、世間にも受け入れられ、スロット界は爆裂ブームに突入する。
ビーマックス(アルゼ)・アステカ(エレコ)・大花火(アルゼ)
その頃、ちょうど7枚交換縛りも解禁となり、5.5枚や等価のホールも増えた。
スロッターはエクストラの設定6を求め、熱狂した。
店もそんな欲求を受け、様々なイベントを施していた。
代表的なのはクレオフイベントだ。
一回目のビッグでクレジットが落ちると高設定なり設定6が確定するというものだった。
(最初の頃は信頼度も高かった)
他にも誕生日に設定6が打てたり、スタンプを集めて設定6が打てたり、特定の時間からBIG早掛けで設定6に打ちかえてくれたり、と、様々なイベントがあった。
ZEROも熱狂していたかというと、違った。
こんなのスロットじゃない…
なんか変な拘りがあったのか、設定を見抜く楽しみを奪われて各種特別イベントに対しては冷めていた。
朝イチ、各々が信じる台に座り、周りの状況をみながら一喜一憂し、知識と勘と粘りで勝利を得る。
これがZEROの思うスロットだった。
甘い…
甘すぎる…
今思うとSo sweet!
ゆうてもそれなりにイベントには参加していたが、もっと貪欲に、効率的に店を回る方法はいくらでもあった。
損得勘定抜きに、ひたすら麻雀にのめりこんでいた時と同じで、ひらすらスロットが好きだったんだな。
お金の感覚は狂ってたし、たくさん勝ってるのに浪費が激しく、ちっとも貯金は貯まらなかった。
続く。
続き⇒ スロット編④
Comment
Comment_form