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お知らせ本【麻雀戦術本レビュー】



私はこれまでに麻雀戦術本を50冊以上読んできました。



また自身も出版に関わっております。

 



麻雀本って「良い」「悪い」ではなく、「合う」「合わない」だと思うんですよね。
初級者に鳴き読みの話をしても毒にしかならないし、上級者に5ブロックの解説なんて不要なわけです。

というわけで、私のレビューではどんな人に合うか、その本の特徴は何か、を中心に紹介していくようにしています。


本日紹介するのは、第14代天鳳位である、お知らせさんの本です。



鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム


「考えられた結果を手が勝手に出力する」
なんて、いかにも鬼打ちマシーンっぽくてかっこいいじゃないですか。


お知らせさんといえば、昨年の6月に「1ヶ月、ただひたすら天鳳を打ちまくる」という挑戦を敢行し、睡眠と数回の食料買い出し以外は天鳳の予約を押し続け、なんと月間で1041半荘という圧倒的な鬼打ち記録を樹立した、直接的表現を使うと「変人」です。

一日平均34.7半荘ですよ!?
これは天鳳…というよりも、全てのネットゲーム、いや東南戦の麻雀における世界記録なのでは…?と思ったけど、もしかしたら牌の音(雀鬼流)ではもっと上がいるかもしれませんねw

なんにせよそのチャレンジ中、普通は惰性になって成績は二の次になるところ、お知らせさんは逆に初の十段に到達。
まさに「手が勝手に出力する」状態じゃないと、こんなことは無理です。化け物です。

チャレンジが終わって次の月になり、一旦降段するかというところからそのまま第14代天鳳位を達成しました。

お知らせさんはただの鬼打ちマシーンでなく、東大生らしいロジカルな思考の持ち主で、ブログを読むとその緻密さに驚かされます。




そんなお知らせさんの本を一言で表すと…

「濃い」

となります。

普通、初めての著書って自己紹介も兼ねてコラムにこれまでの歴史・経緯などを書きたくなるものなんですよ。
あとよくあるのは座談会みたいなやつ。

このお知らせ本にはそういった箸休め的な部分はありません。
まえがきとあとがきが1ページずつある他は、ぎっしりと麻雀戦術が詰まっています。

それだけではありません。
文章中にも余計な装飾表現がなく、また余白もほとんどありません。

それだけではありません②
例えば以下は本の中のベタオリ問題の1つです。


―――


北家捨て牌 東:麻雀王国三筒:麻雀王国一萬:麻雀王国白:麻雀王国七萬:麻雀王国六索横:麻雀王国 八筒:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国      ドラ南:麻雀王国

手牌A 六萬:麻雀王国八萬:麻雀王国二筒:麻雀王国二筒:麻雀王国四筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国九筒:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国三索:麻雀王国七索:麻雀王国九索:麻雀王国西:麻雀王国

手牌B 二萬:麻雀王国二萬:麻雀王国四萬:麻雀王国五萬:麻雀王国六萬:麻雀王国六萬:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国二索:麻雀王国三索:麻雀王国八索:麻雀王国八索:麻雀王国發:麻雀王国

Q1 手牌ABについて、引く牌を考慮せず持っている手牌のみでベタオリする場合、どのような順番になるでしょうか。それぞれ7巡分挙げてみましょう。


―――

これですよ。
安牌を持っていない状態で、7枚並べないといけないんですよw

普通は考えたくないですよね。
でも、「複数枚持っている優位」「当たりうる形」「切り順」などにより、危険度を把握することは大事です。
そういった意味で、こういう問題はとてもよい練習になるでしょう。

これまでの本によくあったのは、「この手牌ではどの牌を切るほうが一番マシか?」「○と○では、どちらが危険か?」程度だったじゃないですか。
7枚も並べさせるのはキツイですよ。
しかも、同じ捨て牌で、手牌を2つ用意してくれるんですよ。

解答を読むと、どうしてこの順番がよいのか、全てに丁寧にわかりやすく解説が書かれております。


お知らせ本には、こういった形式が非常に多いです。
1つの手牌で何種類ものツモを想定して問題があったり、1つの点棒状況で3つの手牌があったり。

つまりただでさえ「遊び」が無いのに、さらに内容も濃縮されているわけです。

私が言った「濃い」の意味がわかってきたのではないでしょうか。



麻雀を真剣な意味で強くなりたいと思っている人には必読の書と言えるでしょう。
1540円+税のコスパとしては優秀すぎます。

内容的に、天鳳やるやらないは、ほとんど関係ありません。


ただ、気軽な気持ちで買うと、その濃密さに後悔するでしょう。
中級者以上で本気で取り組みたい方が対象、と言えそうです。


私は本を読むときに、刺さった表現に必ずマーカーを引きます。
これもアウトプットの一環で、忘れないようにするためです。

将来ブックオフで売ることのことを考えてしまい、キレイに保つのは貧乏性かもしれません。
読んで刺さったことを吸収して活かさない限り、費用対効果としては逆に損しているとも言えるわけです。

人間の脳は進化の過程で、見たことを右から左に通り過ぎていくようにできています。
使わない限り、忘れてしまうのです。
だからこそ私はマーカーを引き、ブログを書くのです。

1冊の本で、刺さった部分が3箇所あればよい方です。
しかし私は、このお知らせ本に10箇所以上のマーカーを引きました。
その一部を紹介します。


・6400は裏ドラが乗りにくい
・19牌で作るターツは優れた愚形ターツになりやすい
・好形ができるのと、好形が「確定する」のでは段違い


刺さる部分が人と違うかも知れませんがwまぁこんな感じです。

あと、最後の「作業の前倒し」の章が一番心にきましたね。
まだまだ麻雀にはやれることがいっぱいあるんだなって。
自分の未熟さを痛感し、やる気が漲ってきました。


ぶっちゃけ、タイトルで天鳳位をアピールしてしまうと、天鳳に興味のある人しか買わないので、めちゃめちゃ売れる…ということはないと思っています。
だけど内容は本物です。
このギャップはチャンスと言えるでしょう。

覚悟のある人はぜひ買ってみてください。




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麻雀⇒天鳳十段復帰しました!(2017/4/10)
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