2017.05/16 [Tue]
それぞれのチートイツ【麻雀】
友添プロのこの動画が面白かった。
編集がプロの仕事だ。
かっこよすぎる。
動画内の友添プロに、麻雀的にも人間的にも魅力を感じ、氏の経営する雀荘「Potti」(ポッチ)にも近いうちに行ってみたい…と思わせる内容だった。
ただ、この動画に紹介されてる麻雀の解説について、少しだけ思う事があったのでそれについて書いていきたいと思う。
↓
「友添道場番外編」と称して、動画の半分くらいの時間を使って一局の友添プロの思考を解説してくれてる。
その局は友添プロがチートイをアガった局で、とにかく捨て牌を目立たなくすることを強調してる。
結果的に
このチートイとは思えない捨て牌でリーチがかかり、手詰まった他家から西を打ちとっていた。
この西は、配牌からチートイのフィニッシュを見据えて残しており、見事としか言いようがない一局である。
ただ、これだけを観ると
「よし、チートイやる時は捨て牌を意識する事が大事なんだな…!これからやってみよう!」
と勘違いをしてしまう人が続出してしまうので、どうしても一言いっておきたくなったのだ。
たしかに、めっちゃわかる。
チートイの待ちごろの牌を残していくうちに、字牌3種類になって、ようやくテンパったと思ったら、当然宣言牌も字牌になり、捨て牌の違和感が隠せない…。
じゃあ「数牌・字牌・字牌」のフォーメーションで、宣言牌を数牌にしよう…!というプランを立てていたらその数牌が重なって、結局字牌切りリーチになってしまった…みたいなw
時おり「ドラ・5・5」みたいになって、強欲だなーって自分で思う事あるよねw
チートイあるある~♪
どうしても匂いを消したかったら、この動画のように「数牌・数牌・(待つ予定の)字牌」と構えるべきなのかもしれない。
ただ、匂いを消すのにもリスクはある。
当然、守備力的に不安定になる。
この動画では、匂いの消すメリットだけが強調されていて、そのデメリットについて一切解説のない事が気になったのだ。
チートイは基本守りの手役…とも考えられる。
どうしても先手が取りにくい。
こうやって華々しくアガった裏で、匂いに気を遣ったがためにオリざるを得なかった局や、放銃してしまった局も多く存在する筈だ。
特にこの動画では、序盤の捨て牌をみて
「親の手が整ってそう」
「南家もターツが決まってそう」
と解説をしてるのにもかかわらず、攻撃的な布陣をひいて、守備に関しての解説がない。
時として
「リスクを背負ってでも最大限アガリ率を高めるために、捨て牌の匂いを消す」
という事が必要になってくる場面もあるだろう。
この局がそうだったのかもしれない。
しかし「攻撃的チートイツ」はあくまでも引き出しの1つであり、やはり基本である「受けのチートイツ」をないがしろにしてはいけない。
zeRoは地獄の牌を残す事が多い。
例えフリテンでも…だ。
中盤になれば重なる確率は「一枚切れ1289」や「生牌3~7」とそう変わらない…と思う。
それでいて格好の待ちとなる。
そして何よりも守備面、攻撃を受けても受け流せるのが大きい。
チートイはテンパらない。
だからシャンテンの価値が低い。
リーチを受けて、シャンテンを維持したまま浮き牌の3枚をこねくり回せるのと、数牌が複数浮いてるのとでは、テンパイ確率も変わってくるだろう。
仮に捨て牌の怪しいままテンパっても堂々とリーチだ。
相手も勝負手なら普通に出る。
怪しい捨て牌なら他の字牌・筋牌も止めさせることはメリットにもなる。
・先手を取れた時に
・匂いを消したおかげで
・他家から打たれる
この時だけのメリットのために、本当にリスクを背負うべきなのか、あらためて手牌をみながら取捨選択をしていこう。
おそらく友添プロの思考は深く、zeRoの思考は浅いんだろう。
リーグ戦や大会の決勝戦などで瞬間的に強い相手の裏をかこうとするのと、不特定多数に平均的な成績をあげるのとでは、思考や戦術も変わってくるんだと思う。
友添プロとはTwitterで何度か絡んだ事があるけど、やはり「自分の捨て牌がどう見えてるか、に強く意識をむけてるんだな」と感じた。
捨て牌がどう見えるか…も重要だけど、基本はやはり自分の手である。
これも一つの引き出しに留め、場面に応じて選択していけばよいと思う。
にほんブログ村
編集がプロの仕事だ。
かっこよすぎる。
動画内の友添プロに、麻雀的にも人間的にも魅力を感じ、氏の経営する雀荘「Potti」(ポッチ)にも近いうちに行ってみたい…と思わせる内容だった。
ただ、この動画に紹介されてる麻雀の解説について、少しだけ思う事があったのでそれについて書いていきたいと思う。
↓
「友添道場番外編」と称して、動画の半分くらいの時間を使って一局の友添プロの思考を解説してくれてる。
その局は友添プロがチートイをアガった局で、とにかく捨て牌を目立たなくすることを強調してる。
結果的に
このチートイとは思えない捨て牌でリーチがかかり、手詰まった他家から西を打ちとっていた。
この西は、配牌からチートイのフィニッシュを見据えて残しており、見事としか言いようがない一局である。
ただ、これだけを観ると
「よし、チートイやる時は捨て牌を意識する事が大事なんだな…!これからやってみよう!」
と勘違いをしてしまう人が続出してしまうので、どうしても一言いっておきたくなったのだ。
たしかに、めっちゃわかる。
チートイの待ちごろの牌を残していくうちに、字牌3種類になって、ようやくテンパったと思ったら、当然宣言牌も字牌になり、捨て牌の違和感が隠せない…。
じゃあ「数牌・字牌・字牌」のフォーメーションで、宣言牌を数牌にしよう…!というプランを立てていたらその数牌が重なって、結局字牌切りリーチになってしまった…みたいなw
時おり「ドラ・5・5」みたいになって、強欲だなーって自分で思う事あるよねw
チートイあるある~♪
どうしても匂いを消したかったら、この動画のように「数牌・数牌・(待つ予定の)字牌」と構えるべきなのかもしれない。
ただ、匂いを消すのにもリスクはある。
当然、守備力的に不安定になる。
この動画では、匂いの消すメリットだけが強調されていて、そのデメリットについて一切解説のない事が気になったのだ。
チートイは基本守りの手役…とも考えられる。
どうしても先手が取りにくい。
こうやって華々しくアガった裏で、匂いに気を遣ったがためにオリざるを得なかった局や、放銃してしまった局も多く存在する筈だ。
特にこの動画では、序盤の捨て牌をみて
「親の手が整ってそう」
「南家もターツが決まってそう」
と解説をしてるのにもかかわらず、攻撃的な布陣をひいて、守備に関しての解説がない。
時として
「リスクを背負ってでも最大限アガリ率を高めるために、捨て牌の匂いを消す」
という事が必要になってくる場面もあるだろう。
この局がそうだったのかもしれない。
しかし「攻撃的チートイツ」はあくまでも引き出しの1つであり、やはり基本である「受けのチートイツ」をないがしろにしてはいけない。
zeRoは地獄の牌を残す事が多い。
例えフリテンでも…だ。
中盤になれば重なる確率は「一枚切れ1289」や「生牌3~7」とそう変わらない…と思う。
それでいて格好の待ちとなる。
そして何よりも守備面、攻撃を受けても受け流せるのが大きい。
チートイはテンパらない。
だからシャンテンの価値が低い。
リーチを受けて、シャンテンを維持したまま浮き牌の3枚をこねくり回せるのと、数牌が複数浮いてるのとでは、テンパイ確率も変わってくるだろう。
仮に捨て牌の怪しいままテンパっても堂々とリーチだ。
相手も勝負手なら普通に出る。
怪しい捨て牌なら他の字牌・筋牌も止めさせることはメリットにもなる。
・先手を取れた時に
・匂いを消したおかげで
・他家から打たれる
この時だけのメリットのために、本当にリスクを背負うべきなのか、あらためて手牌をみながら取捨選択をしていこう。
おそらく友添プロの思考は深く、zeRoの思考は浅いんだろう。
リーグ戦や大会の決勝戦などで瞬間的に強い相手の裏をかこうとするのと、不特定多数に平均的な成績をあげるのとでは、思考や戦術も変わってくるんだと思う。
友添プロとはTwitterで何度か絡んだ事があるけど、やはり「自分の捨て牌がどう見えてるか、に強く意識をむけてるんだな」と感じた。
捨て牌がどう見えるか…も重要だけど、基本はやはり自分の手である。
これも一つの引き出しに留め、場面に応じて選択していけばよいと思う。
にほんブログ村
- at 04:53
- [元麻雀プロが天鳳に挑戦]
- TB(0) |
- CO(10)
- [Edit]
NoTitle
チートイを他家から出上がりするために捨て牌を作るのは、正に「今この瞬間トップ取りたい」と考える人の姿勢ですね。
天鳳は「いつもラスを引きたくない」だから、アプローチはまるで異なるという印象です。
強いていえば、南入後にラスだったときの「ラス抜け」というテーマに関しては、「今この瞬間上がりたい」という意味で少し似通ったところはありますが、それも他家が「トップ取りたい」と考えているか「ラス引きたくない」って考えているかで他家の対応が全く異なってくるため、同一視はできないですね。
やはり麻雀はルールによって何が正着かも変わってくる、というところでしょうか。